年明けは三井記念美術館から


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毎年楽しみにしているのが

年に一度の三井記念美術館

円山応挙の雪松図屏風。

 

昨年は年明けからでしたが、今年は

昨年末からの年またぎで

国宝雪松図と動物アート という

企画展が行われていました。

雪松図をたっぷり鑑賞しつつ、

今回ならではのテーマを軸にした

作品もゆっくり堪能してきました。

 

今年は初公開の

長沢芦雪筆 白象黒牛図屏風も目玉。

屏風いっぱいに描かれた

黒牛と白象、インパクトがありました。

 

面白かったのは

十二支を擬人化した十二類合戦絵巻(江戸時代)。

最後の剃髪場面で

剃髪してあげる側としてここだけ

人間が登場しているのもちょっと

楽しい感じでした。

 

可愛らしかったのは

永楽和全の交趾写銭亀香合。

昨年の根津美術館の企画展で

すっかり香合ファンになりました。

香合のバラエティーの豊かさにはわくわくです。

それから、野々村仁清信楽写兎耳付水指。

兎好きのひとにはたまらない作品かと思います!

 

超絶技巧ファンなら

安藤緑山の染象牙貝尽置物や

高瀬好山の伊勢海老自在置物が

本物顔負けの精巧さ。

思わずじっくり細部まで観察して

しまいたくなる作品でした。

 

静謐さが感じられる雪松図を

観ながら、お正月らしい華やかさの

感じられる作品も味わえる

三井記念美術館。年始におすすめだなと

思います。