展示替え後も行きたい 河鍋暁斎展

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サントリー美術館

河鍋暁斎

 その手に描けぬものなし」。

何の気なしに行ってみましたが、

企画自体も作品もとても良く、

出口を出るのになんとなく後ろ髪を

引かれる思いになりました。

 

3月上旬に展示替え。

その頃また行ってみるのも良いかなと

思っています。

 

暁斎について学芸員さんから

河鍋暁斎は幕末から明治に描けて

活躍した絵師。

妖怪や幽霊、大胆な筆致のイメージが

ありましたが、伝統に根ざした狩野派

の師匠のもとで学んだ、実は正統派的な

絵師だったとのこと。

国内外の昔の優れた絵・古画を多数模写

して画法や画材を学び、それに個性を加えて

暁斎ならではの作品を描いています。

 

子どもの頃、優れた絵の才能から「画鬼」と

呼ばれた暁斎

その後は狂画を描いていたことから

自らの名を「狂斎」としていましたが、

40歳で投獄されたことを契機に「暁斎

に改名したそうです。

 

こうした情報は企画展の学芸員さんの

エデュケーショントークで。

この企画展の特色についても、

あまり知られていない伝統的流派に

根ざした暁斎の側面をしっかり

伝えようと考えましたといった

話がありました。

 

暁斎の絵師としての歩みや人となり、

注目すべき作品を教えてもらうことが

でき、

その後の鑑賞がより楽しくなりました。

 

企画展の構成

7章立ての企画となっていました。

第1章は、暁斎の代表作的な作品から

その後は年月の流れに応じた構成と

なっていたかと思います。

第2章 狩野派絵師として

第3章 古画に学ぶ

第4章 戯れを描く、戯れに描く

第5章 聖俗/美醜の境界線

第6章 珠玉の名品

第7章 暁斎をめぐるネットワーク

 

私は特に、第1、5、6、7章に

強く印象に残るものが多くありました。

他の企画展ではあっても数点ですが、

今回はたくさんありすぎるほど。

 

そんな作品メモ、注目に値する作品の

ポイントを別の機会に書いていきたいと

思います。