春の印象派 ビュールレ・コレクション展@国立新美術館


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ビュールレ・コレクション展@国立新美術館

ドイツ生まれのスイスの実業家 ビュールレ氏による

印象派を中心としたコレクションで、

ルノワール、モネ、ドガなどの作品が多く、

また人物画のほうが比較的多い印象でした。

目立つ作品が少ないからか、

空いていてゆったり鑑賞できました。

 

ルノワールとモネ

特にリーフレットの表紙にもなっている

ルノワールのイレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢

は色白の透き通るような肌や

柔らかな髪の様子がとても美しくて

みとれました。

それからモネの睡蓮の池、緑の反映。

やわらかな筆致に深緑の水面の美しさ。

睡蓮シリーズのなかでも見たことがない

組み合わせでした。

 

人となりとあわせてコレクションを楽しむ

特徴的だったのは各画家のプロフィールが

説明書きが絵に添えられていたこと。

それからビュールレがどんな人物で

どんな考えで作品をコレクションしたかを

軸に映像がつくられていたことです。

 

人となりや人生を知ると

過去を生きたひとが身近になって

より興味をもって楽しむことができるので、

こういう試みはとても私にとって

嬉しいです。

 

また、意外と画家を一途に志すひと

ばかりでなく、紆余曲折を経て

画家を目指したひとも多かったことも

新鮮で、良い収穫でした。

 

展示は5/7まで。

あたたかくなってから行ってみると、

緑や花が綺麗な印象派の展示の雰囲気とも

あって良さそうです。

見終わったあと、

外にある春と作品がつながって

なんだか楽しくなる気がします。