人体展@国立科学博物館


f:id:apricotty:20180327145937j:image
春休み、お子さん連れのご家族でも

にぎわいそうな人体展。

NHKの人体特集をベースにした展示でした。

 

19世紀の人体模型に感動

冒頭の19世紀に作られた人体模型に

最も感動しました。

今時と遜色のないリアルさで

臓器や肌、筋の質感がなまなましく、

はるか昔にこんなにクオリティの高い

ものが。。と思うと

エジプトのミイラを初めて見たときくらい

心が動きました。

 

そのあとは臓器ごとに

ダヴィンチの模写、臓器模型、

実際の人間の臓器と様々な動物の

臓器の比較、映像、過去の検査機器や図面

などの繰返し。

 

臓器同士の会話を体感

臓器ゾーンを過ぎると

インタラクティブな展示空間。

一気に気分が変わります。

 
f:id:apricotty:20180327150056j:image

 

床に描かれた臓器名の下に立つと、

ある臓器の出すメッセージが

違う臓器に送られていく様子が

様々な色の光で表されます。

臓器同士がメッセージを送りあうことで

私たちの身体が成り立っていることがわかり

面白かったです。

暗闇で色とりどりに光るのが

とても綺麗で、参加型アートを

思いだしました。

 

細胞アートで人体の神秘を

展示終盤には様々な臓器にある

細胞などが色とりどりに着色された

写真が並ぶ細胞写真。

 

アートとして見られる美しさなのですが、

「飾りたいかっていうと。。」と感想を

言う方もいて、確かに。

 

でも、視点として面白いし、こんなにも

体内は変化に飛んでいて

美しくもあるのかと感じることができたのが収穫でした。

 

人体展はこどもの学びのきっかけ

私が楽しかったのは冒頭の

中世の人体模型部分と、

臓器メッセージのインタラクション部分。

 

その他はと言えば、

確かに実物をみられる機会は

貴重なのですが、

展示パターンが単調なため、

だんだんとまあこんなものかなと

いう気持ちが芽生えました。

 

本元のNHKの番組の方が面白かったからこそ、

相乗効果を出すような企画力を発揮して

ほしかったなと感じました。

 

でも、収穫があり、面白かったのは確かです。

NHKの番組をまだ見ていなかったり

お子さんと一緒に来たりしたら

人体への興味を広げるより良いきっかけ

になると思います!

 

帰りがけは360度シアターも

帰りがけ、日本館の360度シアター

にも立ち寄りました。

橋のようになところから360度

映し出される映像を見る形なのですが、

VRほどではないものの臨場感があって

楽しかったです。

将来、こういうシアターがより身近になって、

行ってみたくてもなかなか行かれない場所

への旅経験などが気軽にできたら

面白いなと思いました。