My香合探しが楽しい 香合百花繚乱@根津美術館
もともとの器好きに加えて
今年は茶道をはじめたいと思っていたところ、
香合(こうごう お香の入れ物)
の企画展を見つけたので行ってみました。
もう随分長いこと行かずじまいの根津美術館にも
ずっと行きたかったのでタイミングよく。
小さく可愛い品々とゆったりした空間に癒されました。
知識のないものをどんな風に楽しむか
私の場合、知識のないものを見るときには
子供のような目線で感じる+解説を読んで
自分なりのイメージを膨らませる
というスタンスでその世界に入っていきます。
今回は、自分のお気に入りのMy香合を選んでみよう
という気持ちで一つ一つ。
私が選んだのは
1 菊蒔絵棗形香合 江戸時代17世紀
2 黒漆香合 江戸時代17世紀
3 黄瀬戸寿老香合 江戸時代 19世紀
1、2は漆塗りの艶やかな黒と丸みのあるフォルムの
美しさが際立っていて手元において使いたい。
3は取手に小さな寿老がついていて、
いつもこちらを柔和な笑顔で見ていてくれる感じが
素敵でした。
何を好むか、きっと同じ人でも折に触れて変わりそうなので
いっそ、オーラソーマや石のように
自分の気力の状況を読み取るツールにしても
面白そう(常設ではないし現実味はないですが)。
それから、香合はそれとして作られたものでなくとも、
小さな入れ物であればお茶席の趣向次第で
香合に使うことができるようになっていったそう。
こうなると、自分の感性が活かせて面白そうで
自分もちょっとやってみたくなりました。
根津美術館は表参道の駅近くなのにそうと思えないほど
居心地抜群の広々とした和空間と日本庭園も魅力。
次は少しそちらについても書きたいと思います。
*そのほか気になった素敵なもの
茶道具の主軸は日本製のように思っていたのですが、
中国やタイのものも多く、驚きました。
タイのものは色合いが好みでした。
・宋胡録柿香合 タイ16世紀 シーサッチャナーライ窯
野々村仁清のものは太鼓やお琴型のものが自由な発想で
素敵でした。
・銹絵太鼓香合 江戸時代17世紀 野々村仁清
・銹絵琴形香合 江戸時代17世紀 野々村仁清
素朴な土の感じ、色味が素敵だったのは、
・志野擂座香合 桃山ー江戸17世紀
・乾山写槍梅香合 江戸時代19世紀